映画 「みつばちの大地」 More than honey
 
   アインシュタインが言ったそうだ。 ミツバチが絶滅すれば、人類が4年後に滅びる ”みつばちの大地”より
実際にこの発言をアインシュタインがしたかどうかは定かではないと言われている。 しかし蜜蜂や蝶など受粉を担う昆虫がいなくなれば、世界的に日頃の食卓に並ぶ食糧がとても貧相なものになることは間違いない。

人類の食糧の3分の1はミツバチに依存する

ミツバチというと蜂蜜が有名だけど、受粉による貢献度と経済効果の方がはるかに大きい。 日本では、36,720もの農家さんが受粉用にミツバチを使っている。そのミツバチの総数は72,779箱にものぼる。(H29年農水省のデータより) これは、イチゴ農家さんのハウスの中や果樹類、野菜農家さんの畑、果樹に置いてある数。 養蜂家は農家さんに頼まれ受粉用に仕立てたミツバチを売ったり、リースしたりする。イチゴは10月頃から注文が入り始め、専業で数百箱以上のミツバチを受粉用に出荷するところもある。 実際、家庭菜園や畑をしている近くにミツバチを置くと、「野菜の出来が良くなった」「果物の実の付き方が良く、色つきも良くなってる」など感謝されることが多い。 下記のTEDの動画は受粉によるミツバチの働きについて多くの示唆を与えてくれる。15分ほどあるので時間があるときにぜひ観てほしい動画。
 
皆さんの誰もが2つの直接的で簡単な方法で蜂を助けることが出来ます。 蜂にやさしい花を植えよう 蜂の食べ物である花を農薬で汚染しないこと by Marla Spivak from TED
  ミツバチは花の蜜を集めるだけでなく、もっと大きな働きをしていた。 話を映画「みつばちの大地」に戻そう。 この映画は何か国も実際にミツバチに関わる人々を取材している。映像はとても綺麗でスイスの山々の牧歌的な景色は惚れ惚れしてしまう。
養蜂家にしても趣味の養蜂家・数千箱を扱う専業の養蜂家、女王蜂のブリーダーや研究者などその取材範囲は多岐にわたる。ドキュメンタリー部門で数々の賞を取り世界中で注目を集めた映画。 ミツバチや養蜂の世界を知るだけでなく、今の食糧問題や環境問題に直結していることが分かると思う。まったくこの分野に興味がなくても、一度観たあとは世界の見方が少し変わっているかもしれない。

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