非加熱はちみつ

非加熱の蜂蜜が流行りだした理由

非加熱の蜂蜜とは

「この蜂蜜は非加熱?」とよく聞かれる。知り合いの養蜂家さん達も「非加熱の蜂蜜取り扱ってますか?」という問い合わせが最近増えているという。

非加熱蜂蜜とは、蜂蜜の採取後に加熱・加温されていない蜂蜜のこと。一般に売られている蜂蜜のほとんどが加熱処理をされている。加熱・非加熱の表示をしている蜂蜜は少なく消費者が判断出来ないため問い合わせが増えている現状がある。

アーユルヴェーダと非加熱はちみつ

採れたてをそのまま瓶詰めすれば、すべての蜂蜜は非加熱であり、Raw Honey(生はちみつ)だ。それなのになぜ非加熱蜂蜜という言葉が出てきたのか。

多分にアーユルヴェーダが関係している。アーユルヴェーダとはインドの伝承医学。体質改善のマッサージが有名で、今では日本でも専門のサロンがたくさんある。実際は医療だけでなく広範囲な学問体系を持つ。

以前アーユルヴェーダの講義を聞いていた時、アーユルヴェーダ医が言ったことが今でも印象に残っている。

蜂蜜は加熱すると毒になります。

アーユルヴェーダやアロマなど代替医療を学ぶ人たちが非加熱蜂蜜を求め、結果として流行ってきたのではないかと推測している。

現在は、自然・健康志向の高まり、巷にはピラティス、ヨガ、キックボクシングなど様々なボディワークが気軽に受けることができる。当然、肉体を鍛えたり自己管理する人たちは、自分の肉体に取り入れる食品にもとても気を使っている。そんな中、蜂蜜も安心・安全・何も加えず熱処理されていないRaw Honeyが求められている。

非加熱蜂蜜の供給量

外国産 94%
国産 6%
国内流通している蜂蜜の9割以上が外国から輸入され、国産はわずか6%しかない。スーパーに行っても中国産やハンガリー産など外国産が多いのが現状。
国産蜂蜜6%のうち非加熱蜂蜜はたったの0.2%しかない。これには理由がありそうだ。

業者の苦悩

養蜂家や販売店も非加熱蜂蜜を取り扱うところが増えてきた。しかし、蜜蜂を沢山飼育し蜂蜜の生産量が多い大手企業や養蜂家ほど、非加熱を扱うことが難しい。
ひとつの理由は蜂蜜の充填やビン詰めにとても時間がかかるため。
通常ハチミツを採った直後は一斗缶やポリタンクに保管され、注文に応じてビン詰めされる。
ドロッとした蜂蜜は、蜜漉しと瓶詰めにとても時間がかかる。しかも気温が15℃を下回りだすと蜂蜜は結晶化して固まりだす。
特にブドウ糖含有量が多い菜の花などの蜂蜜は結晶化しやすい。固まった蜂蜜をそのままビン詰めすることが出来ない。そこで熱を加える。
加熱することで、結晶化した固形の蜂蜜やドロッとした蜂蜜がサラッとした状態になる。この状態で不純物を取り除くために細かい網目のフィルターで漉し、蜜蠟のかけらなどの不純物を取り除いてから瓶詰めをする。
二つ目の理由は、業者によっては水分含有量が多い蜂蜜を採取した後に火を入れて水分を飛ばす
。そうすることで商品として出荷可能な糖度78%以上を満たす。本来は蜜蜂が巣箱の中で羽ばたいて水分を飛ばし蜂蜜の濃度をあげていく。
このような理由から、作業効率を上げるために熱を加えている現状がある。市場に非加熱の蜂蜜が少ない理由はここにある。

非加熱の蜂蜜の見つけ方

ネットで「非加熱の蜂蜜」「生はちみつ」などと検索すると非加熱の蜂蜜を取り扱うお店や養蜂会社がヒットする。ここで注意することは業者によって非加熱の定義がバラバラなこと。

養蜂家によっては45℃まで加温したものを非加熱と定義して販売したり、外国産の非加熱やRaw Honeyでもタンカーなどで日本に輸入される場合、全てではないにしろ赤道を通る際に蜂蜜の入ったドラム缶などが高温になり過ぎで結果として熱が加わってしまったなんてものもある。

非加熱の蜂蜜を求めている場合、取り扱うお店や養蜂家に問い合わせてみて詳しく製造過程を聞いてみるしかないのが現状だが、誠実にきちんと説明し対応してくれる所なら間違いないはずだ。

加熱された蜂蜜と非加熱蜂蜜の違い

あまりに高温で加熱された蜂蜜は花の香りが飛んでしまい、中に入っている栄養素が破壊されてしまう。味も多少えぐみのようなものが出てくる。

非加熱の蜂蜜というのは、人の手が加えられておらず、蜜蜂の働きだけで出来た糖度78%以上の完熟の蜂蜜のこと。海外だとRAW HONEY(生のはちみつ)として日本よりも多く売られている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう